みなさん・・・日本の現在の高齢者の割合をご存知ですか?
我が国は世界で最も高い高齢化率である
我が国の総人口は平成28(2016)年10月1日現在、1億2,693万人。65歳以上の高齢者人口は3,459万人。
総人口に占める65歳以上人口の割合(高齢化率)は27.3%。高齢化の速度について、高齢化率が7%を超えてからその倍の14%に達するまでの所要年数(倍加年数)によって比較すると、我が国の高齢化率は、昭和45(1970)年に7%を超えると、その24年後の平成6(1994)年には14%に達した。しかし、足元ではその伸率は鈍化している。(内閣府HP、平成29年版高齢社会白書(概要版)より抜粋)
世界一の少子高齢化の国、日本。国民医療費は膨らみ、赤字を出しつづけています。
参考:日本経済新聞記事 国保赤字2843億円に 15年度、高齢化・高額薬で医療費膨らむ
そんな社会的背景で病院の患者・業務が増え続ける中、自宅での療養“在宅医療”は今、増え続けています。それに伴い、自宅で生活する方に必要なケアを提供する「訪問看護師」が増えてきています。
そんな中今回ご紹介するのは、訪問看護師として自宅で暮らす利用者さんの生活を支える、とても優しい女性です。柔らかい雰囲気で持ちながら、芯の強さを持つ彼女が訪問看護師になった理由とは・・・?今回は思いやりに溢れる素敵なミライナースを紹介します♡
目次
生活に寄り添う看護がしたい♡癒し系訪問看護師・ゆなさん
カフェがめっちゃ似合うな~~~
今回紹介するのは、看護師・保健師のゆなさん。東京・中野を中心に「ワンコイン健診」で知られる株式会社ケアプロの訪問看護ステーションで働いている訪問看護師です。
訪問看護師とは、利用者さんの自宅に訪問して必要なケアを行う看護師のこと。
元々”生活に寄り添う看護がしたい”という想いから看護師になったゆなさんは、大学病院で医療者の基盤として救急看護を経験後、今年の春から念願だった訪問看護ステーションに転職。充実した日々を送っているそうです!
祖父の最期に感じた未練や後悔。自らも自立し、周りの人の人生を支えるために看護の道へ
死ぬこと自体が悪いってことではなく、生き方や死に方って大切だなぁって思ったんです。
その頃からずっと“生活に寄り添う看護”をイメージしていましたね。
ゆなさんが看護師になろうと心を決めたのは、高校生のとき。お祖父様の死を通した出来事が、大きなきっかけとなったそうです。
でも本当に最期という頃に、祖父の弱音というか本音が見えて・・・。後悔を残したまま逝ってしまった気がして心に残りました。看護師になったら、人の人生に寄り添ってサポートができるかなって思ったんです。
元々母が看護師だったこともあって。お葬式のときとかに親戚からとても信頼されている母を見て、改めてすごいなと思いましたし。
あと高校生のときにちょうどリーマンショックもあったので、安定した職業としても魅力的だなって(笑)
お母様、きっと素敵な人なんだろうなぁ・・・♡
幼い頃から見てきた、看護師のお母様を尊敬しているゆなさん。普段の生活、病気、死・・・家族を見守るお母様の姿には”生活に寄り添う看護”という、ゆなさんの今も持ち続けている看護師像の原点があります。
高校卒業後、ゆなさんは看護学校へ進学。初めて実家を離れ、新生活を送ります。
服装や髪型、なんでも厳しくて。同級生の3分の1くらいが途中で辞めちゃいました(笑)
それ・・・看護学校あるある!笑
学校の人としか関わらない生活で、そんな環境なので大変でしたね。その学校を卒業はしたけど、閉鎖的な環境にいたしもっと勉強しようと思って・・・看護大学に編入して保健師の資格を取りました。
看護師もしつつ、全然関係ないカフェでもバイトしました。それで視野がけっこう広がりましたね~
様々な世代の看護師に話を聞いていると、一昔前は“厳しさに耐えるのが当たり前”というスパルタ的な看護教育があったようです。その方針を引きずっているためか“その教育・・・古いのでは?”というような教育方針の看護学校は、昔も今も一定の割合で存在します。かくいう私も”軍隊的看護教育”を経験したひとりです。
(※看護に馴染みのない方は、都市伝説のようなものだと思ってください)
看護学校卒業後、大学に進学し保健師資格も取得したゆなさん。看護大学卒業を機に地元を離れ上京します。
救急から訪問看護へ!理想の看護を目指して、目標に向かってまっすぐ進む日々
訪問看護に行きたい気持ちはあったけど、まずは看護師としての土台になるようにと思って救急に行きました!
楽しかったですし、しっかり勉強できていい経験ができました~♡
(すごい・・・めっちゃ順調や・・・!)
ここのところ、それ大丈夫?っていう看護師話ばっかり聞いてたからすごい新鮮・・・!笑
私、多少嫌なことがあっても引きずらないんですよ~
基本、寝たらリセットできちゃいます~
(ゆなさん、すごいな。
元々芯がしっかりしててブレないから・・・
ストレスとの向き合い方も上手なんだろうな・・・)
上京後、大学病院に就職し救急科で働き始めたゆなさん。生活に寄り添う看護を目標にしているゆなさんですが、その基盤として病院での救急医療・救急看護を経験することは以前から決めていたそう。
いざというときの対応も身につけておくべきだなって思ったんですよね。
理想の看護に向かって一歩一歩まっすぐに進んでいくゆなさん。救急看護を学んだあと、今年の春から念願だった訪問看護ステーションで働き始めました。
その人らしい生活を送り、悔いのない最期を迎えるために。生活を守る看護者としてできること
家族や周りの人、大切な人の健康な人生を支えるのが看護かなって。
いつか死ぬこともきちんと視野に入れて、後悔なくその人らしい生活が送れるように・・・普段の生活を守れる人になれたらいいなって思います。
お祖父様の死に見た、未練・後悔の念。死を不自然に妨げる医療ではなく、できる限りに健康に幸せに、その人らしい生涯が送れるようにサポートをしたいとゆなさんは考えています。
〈看〉が手を眉上にかざして見ることから〈よくみる〉〈いつくしみみる〉を意味し,〈護〉は〈まもる〉を意味することから,〈看護〉とは〈いつくしみの心をもってみまもること〉ということができよう。英語のnursingはnurture(養育・愛着・保育)から派生したものである。人は古来,外界の危害から身をまもり,傷ついたり病んだりしたときに互いにいたわり,助けあい,生の営みをつづけてきた。医療・看護の起源もこのいたわりあい,助けあいに求めることができ,共同体内部における相互扶助として行われてきたものといえる。
(世界大百科事典 第2版の解説による『看護』の説明文より抜粋)
看護師は、“医者の補助で医療をする人”、“病人の世話をする人”というイメージが強いかもしれません。ですが看護は、人の生活の営みの中に常に存在しています。
“看護”は他者を思いやり、支え、見守ることではないか・・・私はそう捉えています。
訪問看護師として、利用者さんとの関わりを大切にしながら充実した日々を送っているゆなさん。そこにはゆなさんの家族への思いやり・・・看護師を目指したときから変わらない、人を想う優しさがあります。
せっかく東京に出てきたので、医療職以外にも色んな人とお会いしてみたい!
自分の視野を広げていきたいです~♡
色んな人と会うことで、看護の視点を増やすことにもつながりそう♪
子どもの頃から家族の日々の営みの中で、看護を見続けてきたゆなさん。ふんわりとした柔和な雰囲気の中にも確かな信念があり、しなやかな強さを持ち合わせています。
常に優しさと思いやりの心を持ち、理想の看護に向かって努力を続けているゆなさん。わたしはそんなゆなさんの健康と幸せを応援していきます!
とっても可愛いカフェで幸せです~♡