先日、看護師団体『PINK CROSS PROJECT(通称ピンククロス)』が主催するイベントが開催されました。当メディアでもたびたび紹介させて頂いているピンククロスですが、このイベントはピンククロスにとって1年の活動の集大成となるもの。
今回はイベントレポートを通して、ピンククロスの”今まで”と”これから”をお伝えしたいと思います!
目次
地域の中で人をつなぐ。看護師の新しい働き方を考える、ピンククロス
2017年11月1日(水)東京・銀座の時事通信ホールにて、『PINK CROSS PROJECT 2017』が開催されました。
コンセプトは「新しい医療の在り方を踏まえた潜在看護師の”働き方改革”」です。
改めて、ピンククロスとは?
ピンククロスは潜在看護師の掘り起こしを主軸に地域のコミュニティ活性化・防災力向上などを目指して活動している、看護師の市民運動団体です。
・潜在看護師の発掘・育成を基にした看護師の新しい働き方の創造・開拓
・医療と地域をつなぐ地域コミュニティナース活動
・地域活性化による地域の健康意識向上・防災力強化
看護師の職場というと『病院』のイメージが強いかもしれませんが、ピンククロスが考える看護の場は『暮らしの中』。
最近では、地域コミュニティ活動を行っている個人・企業も増えてきています。その中でピンククロスは、潜在看護師(資格を保有しているが現在看護師として働いていない方)も働ける”新しい切り口”をつくり形にしようとしています。
ピンククロスは主軸となる『防災ナース』を含め、時間や場所に縛られない在宅ワーク・テレワークを活用した地域連携の仕組みづくりに取り組んでいます。
災害大国日本の現状と防災ナースの役割
ピンククロスを語るうえで欠かせないのが『防災ナース』です。
東日本大震災が発足のきっかけ!防災ナースはピンククロスの原点
ピンククロスは、母体である一般社団ナイチンゲールスピリット連盟(以下、NIS)のプロデュースにより発足されました。2011年、東日本大震災の現地支援のために法人化したNISは、医療チームを結成し宮城・気仙沼本吉で現地医療支援活動を行いました。
その際、現地支援を通しメンバーが感じたことは「数人の活動でできる支援には限界がある」という無力感でした。その経験から災害時に遠方からの支援だけに頼るのではなく、それぞれの地域に密着して防災・減災活動に取り組む必要があるとピンククロスは考えました。そして、「災害時に向けた平時における地域づくり」を活動方針とする防災ナースプロジェクトが始動しました。
住み慣れた地域を守る!防災ナースは『コミュニティナース活動』平時と災害時、二つの役割
ピンククロスの考える「防災ナース活動」は、大きく二つに分けられます。
平時におけるコミュニティナース活動
災害の起こっていない平時の準備こそ重要であると、ピンククロスは考えています。防災ナースが地域の自治体、企業、団体、個人と平時から交流し、各地域のネットワークの隙間を埋めて連携を強化する「BOND(ボンド)」の役割となることを目指しています。
災害後の死や病気の悪化を防ぐために…生活再建リエゾンナース活動
ピンククロス防災ナースでは、災害発生72時間以降からの生活再建支援活動を目指した仕組みづくりに取り組んでいます。
そこで、お金、住まい、仕事、心のケアなど被災後の支援に力を入れる必要がある・・・とピンククロスは考えています。
つながりをシステム化する、遠隔診療システム
では具体的に、どうやって災害後に備えた準備を行い、どういった形で看護師が関わっていくのか?ピンククロスでは現在、遠隔診療システムを取り入れた防災システムづくりに取り組んでいます。
「つながりをシステム化」することはデータ収集、信頼関係構築、緊急時の連携など、安心して生活することにもつながります。
【IT×ご近所付き合い!】ピンククロスが考える、遠隔診療システムを利用した地域サポート、コミュニティナース活動
・事前に緊急時のデータ利用の同意を得たうえで行う。基礎疾患やアレルギー情報から、適切な支援物資を届けられる情報管理のシステムづくりへ。2.健康相談から話し相手、所在確認。平時からの見守りシステムで孤立させない
・病院の待ち時間を軽減する
・通院のための本人・家族の負担を軽減する
3.フルタイムで働けない潜在看護師の在宅・テレワーク
・医療現場以外で働きたい人や、育児・介護などフルタイムで働けない人へ。看護師の新しい働き方となる
・その地域に住む住民と看護師がつながることで平時からの信頼関係をつくる
ピンククロスは法人や行政と連携し、これらのシステム実現に向けた仕組みづくりに取り組んでいます。
【看護×テレワークは”見守りシステム”】防災だけではない。保育、通訳・・・新しい可能性
遠隔診療システムによる可能性は、防災というアプローチだけにとどまりません。ピンククロスでは、保育児童の病児相談、外国人の急病時の医療通訳など、法人と連携したIT×看護の実現に向けて動き始めています。
こういった仕組みづくりの実現は、災害発生時の備えとなることはもちろん、災害が起こっていない「今」の人々の生活・健康水準の向上と、安心して暮らせる「未来」につながります。
【脱・作業着!】現役看護師による白衣のファッションショー!
この日、ピンククロスの応援に駆けつけてくれた栄和人監督。吉田沙保里選手をはじめ、多くのレスリング選手を輩出し、オリンピックで日本に多くのメダルをもたらした名監督です!
“看護師がいつまでも輝いて働けるように・・・”すべてのナースに届けたい想い
看護師がそんなチャラチャラしたことをするなんて・・・
もしかしたら、そんな風に思う方もいるかもしれません。
でも・・・病院に勤務していると、24時間365日交代で働いている看護師や医療従事者。忙しい業務が終わっても、家に帰れば家事・育児。オシャレをする余裕もない・・・そんな人も少なくありません。
このファッションショーには
「白衣をただの作業着ではなく、仕事のモチベーションを向上させるものにしたい」
「疲弊してしまう看護師さんに、イキイキと輝いていて欲しい」
という看護師への深い思いやりの心が込められています。
それがこのファッションショーに込められたメッセージです。
さぁ、お楽しみ♡ファッションショーの様子
ピンククロスの顔、杉本寿子さん。
この日はいつもと違う!!!ゆる活ナースayakaちゃん。
あれ・・・でも?
お分かり頂けただろうか?みんな普通のナースだから、緊張してるんです
緊張するwwwwwww
どことなくモデルさん達が緊張してたの・・・伝わりましたか?
モデルになったナースの中には個人で活動や発信をしている方もいますが、普通に病院で働いているナースやママさんナースなど、忙しい日々を過ごす”ごく普通の看護師さん”もたくさんいました。
いつも頑張って働いているナースの皆さん・・・
本当にお疲れ様です!!!
ピンククロスメンバーや協賛企業、来場してくださった皆様を一部ご紹介
ピンククロスといえばこの人!実行委員の杉本寿子さん。お疲れ様でした!
人も動物も!動物看護師、看護師資格をどちらも保有しているピンククロスナースの西村裕子さん。
動物救護のための活動を主に、情報発信・講義を行っています!
西村さんによる動物の救命処置体験!
講義を受けていたのは、わたしがお世話になっている美人カフェの編集長りょうさん。
筋肉ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーぅ!
ハァハァwww
ひときわ目を引いたマッチョなお兄さん達。婚活支援の【自衛隊プレミアムクラブ】さん!
モデルを務めた水野舞子さん(左)お疲れさまでした!
縁joyナース部仲間♡ミライナース第一号になってくれたまゆぴー(右)夜勤明けにありがとう!
縁joyナース部仲間♡たえさん。ナースのためのオンラインサロン「ナースライフバランス」を運営しています♪
当日の朝に仲良く掃除をしたうんちマン♡
これから看護師を目指す!といううんちレディも♡
ピンククロスは発展途上、まだまだこれから!一緒に未来を作っていく人を探しています
これからのピンククロスを応援してくれる方、一緒に作りたい方・・・ぜひご連絡ください♡
PINK CROSS PROJECTの近況はfacebookページから!
おわりに。PINK CROSS PROJECTより御礼
お忙しい中、足を運んでくださった皆さま・・・本当にありがとうございました!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
わたしは今までもこれからも、日本の未来を本気で変えたい個人・団体を応援し続けます!
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看護師ジャーナリストライターのマイマイです!