こんにちは!フリーナースライターのマイマイです!
皆さんは、こんな身体のトラブルや不調はありませんか?
・足の裏に魚の目、たこがある
・外反母趾
・巻き爪
・扁平足
・靴ずれしやすい
・足がむくむ、足が疲れやすい
・膝が痛い
・慢性的な腰痛、肩こり
・冷え性
足の不調やトラブルだけでなく、慢性的な腰痛や肩こり・頭痛、さらには肌荒れ・・・その原因は、実は足にあるかもしれません。逆に言えば足から必要なケアを行うことで、全身の不調が改善する可能性があります。
それはなぜなのか?どんなケアをすれば不調を改善できるのか?
ピンククロスプロジェクトの姉妹団体であるプレメディカルYOBO協会では、”予防のための実践フットケア”として【足の大学】という活動が行われています。今回はそんな足の大学の活動レポートを通して、ピンククロスの活動や知られざる足の健康についてお伝えしていきます!
目次
日本は「足」後進国!欧米には「足病学」がある
・日本では医師資格は医師と歯科医師の2種類だが、米国には”第3の医師”としてポダイアトリスト(足病医)が存在する。
・ポダイアトリスト(足病医)は、医師・歯科医師としての4年間の教育課程を卒業後、さらに足病医医学大学院で4年間の教育課程を経る必要がある。さらに2~4年間の研修医生活を経て、足科医師免許試験に合格して初めて免許が発行される。さらに、足病外科やプライマリーケアの専門医になるにはその後、専門試験を受験して5年以上の臨床経験や規定症例の提出をしなければならない。
・ドイツには、「整形外科靴マイスター」という国家資格が存在する。見習いとして経験を積みながら3年半教育を受け「整形外科靴技術者」になり、さらにそこから4年間職人として働きながら専門学校で学び、修了後に全日制の専門学校へ入学。人体生理学や解剖学などについての知識を習得し、卒業後に資格試験に合格して初めて整形外科靴マイスターとして働くことができる。
米国をはじめ、欧米では足の専門家、専門医の資格が存在し定着しています。他の医師と分けて「足病医」が存在する米国。足の勉強や診察だけを8年以上も続けて初めて足の専門医になれる・・・それは裏を返せば、それほど「足」が人の健康に重要であることを示しています。
これほど足が重要であるにもかかわらず、日本では「足」を専門にする医師があまりにも少なく、米国より30年以上も「足病学」が遅れているといわれています。
そんな日本の現状を改善するべく始まったプロジェクトが【足の大学】です。足の大学では、一般市民への正しいフットケアの普及とともに、足専門医のメソッドによる「足の専門家」の育成事業を行っています。
フットケアにおける「足」とは~足から不調になる理由~
一般的に「脚」は下肢全体、「足」はくるぶしから下を指すことが多いです。説明の中で出てくる「足」もくるぶしから下、足の裏までを指しています。
身体を支える「足」は変形しやすい箇所です。それもそのはず、身体全体の体積に対して足の裏が占めるのはわずか3%。その3%の上に97%の身体が乗っています。
その全身の重みを支えるため、足元の骨格やバランスは歪みやすくなっています。そして経年とともに姿勢が悪くなり、様々な全身のトラブルを引き起こします。
出張!足の大学フットケアチーム
左から、嶋田淳一さん(医師)、杉本寿子さん(看護師)、飯田祐巳さん(看護師)。
ピンククロスプロジェクトの実行委員会であり、足の大学の活動を牽引している中核メンバー達です。今回、そんなフットケアチームが訪問したのは東京都大田区にあるB’sカンパニーさん。
B’sカンパニーの国井社長、利用者さんとの一コマ。皆さん笑顔が眩しい…!
フットケアチームが行っているのは、【計測】【フィッティング】【フットケア】です。月1回の出張訪問により、利用者のフットケアと経過観察を継続して行っています。
足病医が開発した計測器と、データに基づくインソールの採用
足の大学では、米国の足の専門医が開発したフィートインデザインというシステムを採用し、データに基づいたオーダーメイドインソールと継続ケアを行っています。
<足の大学のインソールについて>
個々のデータに基づいた補正の設計図を、足医療の先進国である米国特許取得した3DO計測器が作成します。その設計図に基づいて、日本国内の医療福祉系の義足などを作成する工場で当社のインソールが手作りで作成されます。「アメリカの足医療」と「日本のもの作り技術」の融合でインソールが作られています。データの送信・発注から最大3週間で、工場から足の大学へインソールが届きます。
計測で分かる、自分の足の癖やバランス、歪み
測定、データ分析、説明をする嶋田医師。専用マシンにより、足の重心、左右のバランス、歩くときの重心の移動などが分かります。
計測結果を基に、それぞれの足の状態に合うインソールをオーダーメイドで作っていきます。
思わず歩きたくなる!インソールで理想の足裏アーチをサポート
身体を支えるのに重要なのが、足裏のアーチ。
全身の基盤、土台となる大切な部分です。しかし、ここが理想的な状態の人はとても少なく、特定の箇所に負荷がかかっていることが多いです。その結果として、負荷がかかっている場所に角質が溜まり皮膚が硬くなったり、魚の目やたこができたり、膝が痛くなったりといった症状が現れます。
また、足は第二の心臓と言われています。血液は全身を巡りますが、身体の一番下にある足から心臓に血液を戻すのは足のポンプの力です。
理想のアーチや歩き方ができている人は足裏の血流が良く、ポンプがしっかりと働き全身にスムーズに血液が巡ります。逆に、足の形や歩き方が崩れていることで全身の歪みに加えて血流が滞り、全身の血行不良による肩こり・頭痛・冷えに繋がっているということになります。
足の大学のインソールは、米国の足病外科の保有する治療の効果判定のデータベース、エビデンスに基づき米国の特許を取得しています。
計測からオーダーメイドインソール作成、フィッティング、靴ひもの結び方まで、しっかりと指導していきます!このインソールが足裏のアーチを補整することで、全身の土台である足の状態が理想的な状態に保てるようアシストします。
お話しを伺った利用者さんからは「前はヨタヨタ歩いてたのに、今ではシャキシャキ歩けるようになった」「インソールを使ってから膝の痛みがなくなって、毎日歩くようになった」「すぐ足が痛くなっていたのに、歩いた翌日も足の痛みに悩まされなくなった」「足の冷えを感じなくなって、くすんでいた足の裏がピンク色になった」といった声が聞かれました。
「子どもの足に帰ったみたい!」ピンク色でツルツルの足を取り戻すフットケア
「今日は国連Tシャツです♡」と気合い十分な杉本さんの後ろ姿♪
フットケアを行いながら、セルフケアの方法や生活上の注意点などを利用者さんへ説明しています。
真剣な表情。お二人とも集中しています。
フットケアでは角質、魚の目、巻き爪などを改善するためのケアを行います。魚の目や巻き爪は足の癖や歪みが生み出した「結果」であるため、ここでのフットケアは「対症療法」です。
ここにご本人に合ったインソールによる足元の補整を継続することで、その進行を食い止める効果や、改善をアシストする効果が期待できます。インソールとフットケアの両方を行うことで、原因と結果の両方に働きかけることができるのです。
フットケア前後の利用者さんの足裏の変化。高齢とは思えない足裏の皮膚の張りやピンク色は、利用者さん曰くインソールとフットケアの継続による変化だそうです。
「子どもの足に帰ったみたい♪」と何人もの利用者さんがお話ししてくれました。
まとめ:足元からの予防、土台を整えて全身の健康を保とう!
私もフットケアを体験させてもらいました。そして計測により足の状態が相当悪いことが判明したので、私もインソールを作って足の改善を行うことになりました!
美女お二人に足をまじまじと見られ・・・恥ずかしい!
毎回20~30人のフットケアをしている飯田さん、杉本さん・・・!お疲れ様でした!!!
今回のB’sカンパニーさんへは月1回訪問しており、今回が7回目の出張です。インソールを作って終わりではなく、ケアやアドバイスを継続的に行っていくことで、経過観察や改善のサポートをしています。
足=身体の土台を整えることは、全身の不調の改善、健康の維持・病気の予防に繋がります。予防は個人のQOL(生活の質)の向上だけでなく、医療費削減にも直結すること。
足の歪みは子どもにも増えてきており、足の大学では小中高校へのボランティア出張も行っています。慢性的な身体のトラブルに悩まされ、いくつもの医療機関にかかっている方はいませんか?「もしかしたら、私の不調は足から?」と思った方は、一度身体のバランスを計測してみてはいかがでしょうか。
足のケア、予防・・・看護師としてできること、始めてみませんか?
足の大学では、フットケアができる人材を育成するための足の大学セミナーを行っています。また、足の大学を含め、ナイチンゲールスピリット連盟・ピンククロスでは様々な活動を通して看護師人材の育成・支援事業を行っています。
地域を守る看護師を増やし、全国の地域コミュニティを活性化して健康に暮らせる人を増やしたい。人と人が支え合うネットワークを再構築したい。そんな想いから、ピンククロスプロジェクトでは予防医学の推進、健康維持のサポート、地域に眠る医療人材の育成・創出を理念に、地域の活性化、国の医療費削減にコミットできるよう活動を続けています。
ピンククロスプロジェクトでは、そんな想いに共感して参加・応援してくれる方を募集しています。