最近、「終活」という言葉が取り上げられるようになってきました。終活は「人生の終わりのための活動、準備」などを表す言葉として広まってきています。
とはいえ、「まだまだうちの家族は大丈夫」「自分が死ぬのなんてまだまだ先だし・・・」そう考えていませんか?近年、多くの人が病院で死を迎える時代となりました。死は日常生活の外に追いやられて、他人事のように捉えられることも少なくありません。
そんな中、「終活は生涯教育!」そんな想いを胸に活動している、終活コンサルタントの男性に今回はお会いしました。死を考えることは今ある人生を見直すこと、今をより豊かに生きること。終活を通して、人生の大切さを伝え続ける・・・そんな彼がこの道にたどり着くまでには、乗り越えてきたいくつもの「死」がありました。
目次
学校教育から「生涯教育」へ!死を見据えた生き方を伝える、終活コンサルタント高橋さん
あのスケート選手と同姓同名、高橋大輔です~
いや~凛々しいですね~♡
埼玉・東京を中心に終活コンサルタントとして活躍されている高橋大輔さん。精悍な顔立ちでありながらひょうきんな表情も見せてくれる、明るい人柄がにじみ出る男性です。
高橋さんはこれまで高校の英語教員、英検の職員など、教育に関わる仕事に長年携わっていました。教育の現場からなぜ「終活」という道に進んだのか?そこには、生徒の心・・・自身の健康・・・家族の生・・・たくさんの人の人生と向き合ってきた高橋さんだからこそ行き着いた「生き方」への想いがありました。
多感な世代の教育、自身の健康、家族の死・・・人の人生と向き合い続ける教員生活
心身のセルフコントロールができないもんだからあっという間に暴飲暴食になって、自分を見失いかけましたね・・・
それでも教師としての意地と気力で仕事を続けていました。
大学卒業後、9年間英語教師として高校教育の現場にいた高橋さん。教員時代は帰りが遅く、不規則な生活が続いたそうです。多感な高校生と真剣に向き合う日々、保護者からのプレッシャー、結果主義の私立高校教育・・・ストレスから暴飲暴食となり、今より20kg近く太っていたそう。セルフコントロールがうまくいかずにイライラすることが度々あり、忙しさとストレスからか記憶が抜け落ちるということも体験します。
それでも高橋さんは、教育への情熱と気力で休まず仕事を続け教員としての実績を積んでいきました。3年間の担任制であったため3クール目の生徒が卒業した9年目を節目に教員を退職、英検職員として新たな道を歩み始めました。
そんな折、遠く青森で暮らしていたお母様の突然の死に直面します。
東京で働く息子を心配させまいという家族の気遣いで、全然途中の情報が入ってこなかったんです。
だから母が亡くなったことは唐突すぎて。
何もできなかった・・・その後悔は、10年以上残り続けました。
元々ご両親と高橋さんは共に関東で暮らしていましたが、お祖母様の介護のためにご両親は青森へ。高橋さんは結婚し、間もなくお子さんも生まれるという大切な時期、多忙な日々を送っていました。そんな中、お祖母様より早いお母様の突然の死。
受け入れられない家族の死、何もできなかった後悔、戻らない家族との時間・・・自責の念や後悔が高橋さんを襲います。
後悔のない時間を過ごす!大切な家族の「死」と向き合い続ける人生
3分でも5分でも、週に1回は電話していましたね。
家族で旅行にもよく行って、孫との交流も大切にしました。
お母様の死を通しての後悔から、お父様との密なコミュニケーションを大切にしていた高橋さん。婿と姑での二人暮らしとなったお父様ですが、その後も青森でお祖母様を支え続けました。そしてお母様の死の3年後、介護を受けていたお祖母様も亡くなられます。
その後、高橋さんは何度も東京で暮らすことをお父様に提案したものの、お父様は青森での生活を選択。
父は30年以上甲状腺がんを患っていましたし・・・青森は寒冷地で平均寿命が短いから、健康面が心配でした・・・
寒いと血管が収縮して、血圧が高くなりがちなんですよね・・・。
案の定というか・・・自宅で脳出血を起こして。父も昨年亡くなりました。
自宅で夜中に脳出血を起こし、動けなくなったというお父様。その後職場の方に発見され病院に搬送されましたが、”ステージ4”と診断され数日で亡くなられたそうです。
一緒に暮らしていれば・・・とも思いましたが、青森で生きることを父は選んだ。
父とは密なコミュニケーションができていたから、不思議と焦りや後悔はなかったですね。
母、祖母、父・・・大切な家族の死と否応なしに向き合ってきた高橋さん。命には限りがあることや死ぬことへの心の準備、家族の時間の大切さを実感します。
必ず訪れる死、限りある命だからこそ輝く!「終活」は生き方を考える生涯教育
そこで直面したんですが、お葬式やらその後の手続きを、総合して見てくれるような相談役の仕事ってないんですよね。
お葬式は葬式屋。相続関係は弁護士とか・・・。
悲しんでいる余裕もないと言いますか・・・本を読んで調べながら、手探りでお金や供養の手続きを進めていきました。
お母様、お祖母様の葬儀ではサポート役だった高橋さん。お父様の死に直面し、初めて人の死にまつわる一連の出来事をすべて経験しました。
みんなが大家族で暮らしていて、近所付き合いがある時代。
死ぬのは自然なことで、家族や近所の人がそれを見送っていた・・・だから誰かが亡くなって困っても、周りの人が教えて支えてくれる環境があったんですよね。
それが今は・・・ほとんどの人が病院や施設で亡くなります。過程が見えないから死が遠いことのように思うのか、家族の死を受け入れられない方が多いと感じます。
医療がどんなに進歩しても、必ず身体を維持する機能には限界がきます。人それぞれそのタイミングが違うだけなんです。
学校教育の現場には道徳はあっても、「死」をきちんと教える教科がないんです。
「死の専門家」がいない・・・これからの時代には死の教育が必要だと感じました。そして、ネガティブなこととして蓋をするのではなく、「生き方を考える生涯教育」をとして終活の大切さを伝えていきたいと考えるようになりました!
私は死生学を伝え死生観を育む環境が必要だと、ずっと思っていました!
「生き方」は「逝き方」・・・死を見据えることは今ある生を大切にし、後悔のない人生を送ることにつながると私は考えています。
長年教育に携わり、家族の命と向き合ってきた高橋さん。「生涯教育」としての「終活」・・・それは教育に情熱を注いできた高橋さんだからこそたどり着いた答えです。
死の準備教育から死後の手続き、心のケアまで!終活コンサルタントは、死に寄り添う人の頼もしい伴走者
元気なうちからの意思の決定、死が近づいたときの相談、亡くなった後の手続きやお墓の相談、供養まで・・・なんでもお答えしています。
家族が亡くなったときに慌てふためいたり、誰に頼ったらいいか分からない・・・そんな孤立する人をなくしたいです!悲しむ暇もないと言いますけど、喪失感を味わうことも、大切な人の死を乗り越えるうえで大切なこと。
死の準備から死後の対応、落ち着いたあとの心のケアまで、その方の伴走者として支えたいと考えています。
2017年5月に終活コンサルタントとして独立したばかりの高橋さんですが、教育者としての実績や人望から、すでに数多くの終活相談を受けているそう。個人相談をはじめ、今後は終活セミナーを行い「生涯教育」を伝えていくそうです。
子育てからアフター葬儀まで!高橋さんのお仕事情報
終活コンサルタントとしての活動を皮切りに、社会に貢献できる”生涯教育”を伝えるべく活動を始めた高橋さん。最新の仕事情報は高橋さんが代表をつとめる「未来創造オフィス THE COMPASS」から見ることができます。
死を身近に捉えることは、どうやって今を幸せに生きるかを考えることにもつながると思うんです。
心豊かな人生を送るために、死を考えることの大切さを伝えたい・・・それが私の思う「終活」「生涯教育」です!
学校教育から「生涯教育」へ、教育から共育へ・・・。大切な家族の死を乗り越え、終活コンサルタントとして人生の大切さを伝えている高橋さん。私はそんな高橋さんのこれからの活躍、健康と幸せを応援していきます!
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